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患者さんの背景にある生活を理解しよう! [歯科一般]

関西訛りのおばあちゃん。
〇〇さん、大阪から来たの?
と聞くと、いヽえ、わたしは福井出身ですよ。
それから、神戸に移って阪神の大震災を経験しました。大変でしたと、
大阪のおばちゃんやな。と思って診療のことだけ話してると、この人と思っていたイメージとは、違う本当のその人がみえてくる。
そこから、お口の中の状態が、なぜこうなったのか?どうして、歯科の常識から考えても不思議なものが、口の中の補綴物としてあるのか?
その人その人の、物語があります。
たかだか、小さなお口の中にも。
臓器単独で、組織単独で、数値だけで診ないこと。
お一人お一人の人として診ること。
それが、原因につながるのではないか?
なぜ、そうなのか?
でないと、診療での指導がお説教になってしまう。
あなたが、不摂生だからこうなった!?
そんなことは、患者さん百も承知。
最近、思うが、医療における諸々の指導は、ありゃ本当は、支援にした方が、より効果が高いのではないか?指導なんて用語にするから、上から話するようになる。悪いのは、あなたじゃなくてバクテロイデス-ジンジバーリス、悪いのはミュータンス、悪いのはニコチン、悪いのは怠惰な生活!
怖い顔して、ブラッシング指導するより、
怖い顔して、禁煙指導するより、
怖い顔して、運動しなさいというより、
ブラッシング支援、禁煙支援、運動はテレビ見る時間少し削って、町内を1時間散歩してみたら、とうですか?加圧トレーニングしてみたら?まずはこのくらいからとかと言ってあげたら?
人の病気の裏には、例えば虫歯だって必ず生活があるのだから、こんなことすら、医者、歯医者はわかってないんだな。実は。
なぜ、いっしょに健康つくりましょう!
と言えないのか?
なぜ、患者さんは、データ悪いと謝らなければならないのか?
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横浜から・・ [歯科一般]

今週の月曜日から、今日まで横浜から診療室を見学に、歯科医師の先生と衛生士さんがお見えになりました。
歯周治療学の教室に在籍していた時に、数年間ご一緒っせてただいた先生です。
自院の診療室のシステムを、変えたいそうで参考にさせてほしいとのことでしたが、今週は、ことのほかキャンセルが多くて、いろいろと御覧いただけることが少なく、申し訳なく思ってます。
昨日なんか、7名もキャンセルがありました・・。これじゃ、医院システムの崩壊をお見せするようなものでした。
まったく、恥ずかしかったです。
本当に、見学に値しない診療室で、申し訳なく思っています。
何か得るものがあれば、よかったのですが・・・。
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臨床統計学 [歯科一般]

まさか、統計学の本で感動するとは・・。「日常臨床にすぐ使える臨床統計学」という本を読みました。能登先生という方がお書きになった本ですが、統計学を数字の解釈として伝えるのではなく、臨床にとって意味あるべきものとして使うためには、どうするか?が本当に簡潔にわかりやすく記載されています。とかく、先駆者の経験則、個人意見に左右されやすい歯科界においては、学ぶべきことが多く書かれています。人間は必ずしも病態生理学の理論通りに反応しないので、不確実性を正面から見据え、限界を認識したうえで予測確率としての客観性に対処していくべきだ。という文章には感動すらしました。統計学入門にしては、よい本だと思いました。

休日救急当番 [歯科一般]

萩市の歯科医師会では、休日救急当番として会員の歯科医師が順番で診療にあたってます。この事業は、日本全国でも萩市のような小さい都市で、行われている例は、ほとんどないと聞いています。
歯科医師会の先生方は、少ない会員数で、ご高齢の先生を除いて診療を行っています。萩の近辺では、休日診療を行っている地域はないので、遠くの街から車を飛ばして、来院される方も少なくはありません。
萩市と萩市歯科医師会は、すばらしい事業をやっているのです。
私の診療所では、5月の4日(月)に診療をしましたが、午前中に10名ほどの急患が、来院されました。比較的、若い方が多く、そのほとんどは親知らずや、大臼歯の歯周病による腫れを主訴とされていました。こんなにも多くの急患の患者さんが、いらっしゃるとは思いませんでしたが・・。連休中など、長い休みになれば、こういったことも少なくはないのでしょう。利用される方が、多いのは地域住民の方にとって事業の有益性が高いことがいえます。
しかし、日頃からの口腔管理の必要性も重要であると思います。かかりつけ歯科医での、綿密なメインテナンスや日頃の口腔管理で休日救急当番の仕事が少なくなることも、必要だなと複雑な気持ちになりました。

歯が残っている人ほど医療費がかからない! [歯科一般]

医療の場では、医療費が増加し昨今の医療改革によってその医療費を削減しようとしてさまざま制度上の疲弊がみられます。そんな中、山梨県と香川県で高齢者における歯の健康と医療費における研究報告が歯科医師会雑誌の4月号に掲載されました。先の両県において同一患者さんの医科と歯科のレセプト(医療における請求書)を突き合わせて、歯周病の程度、残っている歯の本数、と生活習慣病、医科歯科それぞれの医療費などを、検索しました。
それぞれ5万~8万のレセプトの数にのぼったそうです。
その結果は、歯が残っている人、さらには歯周病が軽度な人ほど、生活習慣病抑制につながっているばかりか、医科のおける医療費が少なくてすんだそうです!!
口腔ケアや歯周病治療を行っているわれわれにとって、非常に心強い結果が得られたと思います。
素晴らしい結果を、出された山梨県、香川県歯科医師会関係者のみなさんと、日本歯科大学の鴨井先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
歯科医師会関係でない方で、詳細を知りたい方は、コピーを差し上げますので当医院までご連絡ください。
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