AEDを使った救命処置 [診療日誌]


もう2007年になりますが、当医院のHPにも掲載しておりますようにAEDを使用して救命することができた事例があります。先日ALSOKの方がお見えになって「HPにUPしました。http://www.alsok.co.jp/corporate/aed/voice.html」と報告をうけました。紹介しますね!


「8月16日の朝8時50分ごろ、来院した男性(56歳、既往症有り)が、受付終了後に突然倒れた。
当日は全国で熱中症による死亡者が11名も発生した猛暑の日であり、件の男性も自宅から10分かけて当院に到着したときには、全身汗びっしょりで顔面蒼白だった。受付より院長室に急患に関する通報があり、現場に急行後、早急に人工呼吸と胸骨圧迫を開始した。

AEDに関する指示をすると共に、衛生士が救急車の手配を行った。男性はその時点で意識消失、呼吸無し、脈拍不明の状態であったが、AEDをその場で装着し、心室細動が認められたことからショックを1回実行した。直後に男性はうめき声を漏らし、明確な反応を見せたが、そこで救急隊が現場に到着したため、AEDを装着したまま病院へ搬送されることとなった。

その後当院に対してAEDの返却に訪れた救急隊員から、AED内のデータを解析させてもらいたい旨要請があった。
この点からも、AEDの早急な停止やバッテリーを外すことは慎んだほうが良い。
後日、担当医と連絡を取った際に、患者が心室細動の兆候もなく回復している旨と、初期対応が良かったことを感謝された。
思い返してみれば、以前参加した山口県歯科医師会主催のICLS(Inmediate Cardiac Life Support)コースにおいて、救急救命講習を受けていたことが、実際の緊急時に役に立った。また、AEDを導入していたこと、医院内でその使用に関する訓練を幾度も繰り返していたということが、迅速な対応につながった。

暑い日が続くが、医師・患者共にご自愛のほどお願いいたしたい。」

といった要約ですが、山口県歯報に書いた文章をご希望の方は、お知らせください。コピーを差し上げます。
AEDは、市内でも普及し始めていますが、まだまだ少ないし、それすら知らない方も多いようです。
町内会でも、説明しましょうか?とお話したことはありますが、「先生が知ってればいいから」とお断りされました。
私は、いつもいるわけではないのにね・・!?





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