隗より始めよ! [診療日誌]

このところの新聞には、興味深い内容のお話(コラム)が多いようで、少しずつ紹介します。
先日の新聞のコラムで、大阪脳神経外科病院長の太田富雄先生が書かれた「隗より始めよ!」という文章は、少し考えさせられましたので紹介します。

タイトルは「医学教育」ということで医学生に対しての医学教育の場で患者・医師間の人間関係について昨今の教育では段々と疎遠になっていると書かれていました。その結果「医療崩壊」につながっていると考えておられます。その解決策として学生に医療の現場における主治医団に加わり、患者さんと快癒を喜びあったり、不幸な治療結果に打ちひしがれたりする心理的葛藤を経験すれば医療倫理も解決してくるのでは?と提案されてます。
 急ぐべきは医師の増員でも医師間の経済的格差付けでもなく、自然と頭の下がる「良医」の養成である。患者さんやその家族から信頼され、労をねぎらってもらえるなら、医師は医療に喜びを覚え、むしろ肉体的に困難な診療科にこそ挑戦しようとする学生もでてくるだろう。・・・と書かれておりました。

どうでしょうか?「心ある医師」の養成は大変大切なことです。とっても良い意見だと思います。
臨床を経験するということは、非常に大切なことです。論文を読むだけで、臨床をされてもよい結果は、得られることが少ないでしょう。
自然と頭の下がる「良医」というのは、いい表現ですね。
是非、自分もそうなりたいものです。
でも、地域では神様の手を持つ医者は、いなくても、「自然と頭の下がる良医」は、結構少なくはないように思います。身近な所にも、多くいらっしゃいます。患者医者関係は、地方では良好なことが多いようです。
その反対に、とんでもない先生も、いらっしゃいます。
私は、この意見には賛成ですが、臨床体験をさせて教育をされる主治医の先生によるのではないかな?と思っているのです。
それにしても、「隗より始めよ!」とは言い言葉ですね。{遠大なことをなすには、まず卑近なことから始めよ。}とか{賢者を招くためには、まず自分のようにさほどにでもない者を優遇せよ、そうすれば賢者は次々に集まってくる}という意味です。何事にも言える言葉ですね。
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みやちゃん

お話しは理解できるのですが、漢字が読めません・・(恥)。読み方教えてください。
by みやちゃん (2010-03-25 17:43) 

なんちゃん

みやちゃんへ

元気ですか・・?先日、小川先生たちと京都の学会に行ってきました。
ノブさんにもお会いしました。元気そうでしたよ!
ご質問のお答えは・・・
「隗より・・・」は「かい」と読みます。
漢字は、難しいですね!
by なんちゃん (2010-03-25 18:37) 

ハワイの佐和子

あるテレビ.番組で世界で活躍する脳外科医が出演しました。その人は休暇にゴルフへ行く時間があったらその時間で何人かの人の命を救える!
っと言っていました。そこまで医療に没頭出来るお医者さんは少ないと思いますけど何よりも人の命を救ってその人の笑顔を見れる喜びを知ったら何者にも変えられない喜びを感じるからやってこれるのだと思います。秀さんの尊敬する新倉先生もそうだし、誰でも人に感謝されありがとうって言われたらそれに勝るものはないと思います。早くお医者様たち自分達の苦労と努力がその喜びに変わることに気付いてほしいですね!
by ハワイの佐和子 (2010-03-26 05:31) 

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