高齢者の孤独死 [診療日誌]

「あなたの診療所に通っていた〇○さんが、亡くなったよ!」と夜帰宅したら母が、そう言いました。とっさに、だれかわからなかったのですが・・。そうそう、メインテナンスをご希望されて、何年も当院に通われていた方でした。いつも春や秋のはじめころに、歯のクリーニングを受けるために、来院されてましたあの方でした。まじめな方ですので、冬の寒い時や夏の暑い日にお呼びすると、辛い思いをさせるのではないかと思い、春や秋のはじめ、気候のよい時に 歯のクリーニングを、受けたらどうですか?という当院の提案を、うれしそうに受け入れてくださって毎年、お話しできないのに、すてきな笑顔を見せてくださる方でした。
この方は60代で脳梗塞を発症してお話をするのが、おぼつかなくなり、また軽度の歩行困難があるのですが、遠い私の診療所まで、いつも歩いて来られてました。最近は、一人暮らしをされているようでしたが、お元気そうでした。だけど、秋になって死後数日ほどして見つかったそうです。もし、早く発見できていたら・・・とも、思いますが、気にはかけていたご近所の方も、そうそう注意を払うのも困難です。私の近所にも病気を抱えながら暮らしている高齢者の方が、少なくありません。気にはかけてますが・・・。  
  まだ、お若かったのに・・。まだまだ、笑顔を拝見できたらと思ってましたのに・・・。
老々介護もそうですが、高齢者でしかも病気のある方の一人暮らしも、いろいろ考えさせられることが少なくありません。御近所の見守りも必要ですが、いつでも家に他人が入ってくるのは、防犯、プライバシーの問題があり簡単にはかたずけられません。ある意味都会化した地方都市の高齢化社会は、難しい一面があるようです。
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