長生きのできる入れ歯 [診療日誌]


「橋本橋からみる夕焼けが、とてもきれいだったから東京から、縁もゆかりもない萩に引っ越してきました。」というおばあちゃん。「長生きのできる入れ歯をつくってください。もしできたら、先生のところに拝みにくるから・・・」一生懸命つくりました。「今までの入れ歯が、合わなくてネ。」下の顎の義歯は、ことのほか難しい。入れ歯に難渋するのは、下の義歯であることが多い。おそるおそる装着。帰って食事してみてから・・。数日後、「よく噛めますよ。こんな幸せな気分になるのは、久しぶり・・」本当に喜んでもらえた。
が、数ヵ月後、糖尿病で病院に入院とのこと。入院前に一度、いればのチェックに来院。
「入れ歯は本当によく食べれます。調子がよいです。それじゃ、先生お元気でね・・。」と挨拶された。
しばらくしてから、風の便りで知る。おばあちゃんは亡くなったって・・・。
おばあちゃん、長生きのできる入れ歯はできなかったね。

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コメント 2

痛風王子

感動しました!!トップページの「生活の場で必要とされる歯科治療~」ということにもとてもうなずけます。私も見習わせて頂きます。
by 痛風王子 (2009-08-01 10:33) 

なんちゃん

痛風王子さま
役に立つ仕事をしたですね。
がんばりましょう。お互いに!!
by なんちゃん (2009-08-09 02:49) 

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