神様のカルテ [介護]
１月４日早朝３時４５分、孫が大好きだった父が亡くなりました。深夜、早朝の退院、通夜、葬儀、初七日とあわただしい１週間でした。７年間の介護の末のことでした。
なぜか涙は出てこない。悲しくないのです。
あわただしい中ですが、診療を続けていました。訪問診療ももちろんです。
しかし、葬儀の手伝いに、疲れ衛生士さんの一人が休んでしまいました。訪問口腔ケアにもう一人の衛生士さんが出かけると診療室は誰もいなくなります。こんなとき、なぜか急患が増えてきます。さすがに、訪問先に電話をかけ「今日は行けそうもありません！」とお断りしたのですが・・。
どうしても、気になってお顔とお口を診るだけでもと、診療の合間に訪問させていただきました。
「１０分でもいいから診せてください！」と私が言うと、
「おとうさん亡くなって大変なのに、先生は、正直すぎるよ！そんなにまでして来なくても・・・」と奥様が一言。
「父が、訪問診療の患者さんは、休まず診て差し上げなさい」と言ってましたから・・と言ったら・・・
ポロポロっと涙がこぼれてきました。
「ありがとうね。先生、うれしいです。」と、患者さんから一言いただきました。
また、涙が・・。
やっぱり、悲しいんですね。
初七日を終えて連休になりました。やっと一息ついて、本屋に行ってみました。
手に取ったのは、「神様のカルテ」という本です。神様・・というタイトルと装丁が、いまいちだったので買うのをやめようかな・・と思いましたが、帯に神の手をもつ医者がいなくても、この病院には奇跡がおこる！・・と
こりゃ、買って読まなくては・・。信州大学を卒業されたお医者さんが書かれた本です。
地方の病院はどこでも、同じですが、神の手を持つ医師がいても、最先端の医療があったとしても、できないことはたくさんあります。本当に医療にとって大切なことを丁寧に書かれています。また、こんな先生も、少なくはないと思います。是非、ご一読をしてみてください。
父の入院していた病院も、問題がないわけではないが、精一杯の治療を行っていただいたと信じています。
看護師長さんが、目に涙を浮かべていたのを忘れません。
長い間、お世話になりました。
お父様のご冥福をお祈りいたします。
私も父を亡くして５年が経ちましたが、
今でも時々ふっと、どこからか？父に見られているような気がします。
きっと、天国から笑ってダメだししてくれてるのでしょう。。。
親に恥じない生き方で、一人でも多くの人の力になりたいと思います。
きっと、先生のこれからを、お父様が見守りつづけていかれると思います。
亡くなってから親のありがたさや、偉大さがわかるんですよね。
幸せに日々感謝して暮らすことが、親孝行だと思っています。
合掌
by mayumi (2010-01-15 04:45)
ｍａｙｕｍｉさん
ありがとうございます。また、わざわざ電報もありがとうございました。
葬儀も無事終えることができました。
by なんちゃん (2010-01-17 13:52)
色々お世話になりました。何もお手伝い出来なかった様な気がします
久しぶりに懐かしい人に会え無事お葬式も終え秀さんも無事ハワイに帰る事が出来て全部お父さんが見守ってくれた気がします。これからは秀さんの事に専念出来ると思います。お母さんの事よろしくお願いします。
by ハワイの佐和子 (2010-01-19 03:23)
お父様のお写真、ほんとうにお孫さんが大好きなやさしいお顔ですね。
7年間の介護生活、先生もお母様も本当にお疲れ様でした。
お疲れ様でしたという言葉はふさわしくないかもしれません。
でも、お父様もきっと、お疲れ様、ありがとうとおっしゃっているのではないでしょうか。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
by ベッキーの嫁 (2010-01-21 02:48)
ハワイの佐和子さん
いや、本当に帰ってきてくれるだけでよかったよ。
秀さんのことは、がんばってくださいね。
ベッキーさんの妻さんへ
ありがとうございました。
母は、いろいろと介護を懸命にしていましたが、私は、適当にしかしてなかったのです。
でも、口腔ケア、認知症などいろいろと学ぶことが多かったですよ。
ご主人を大切にね！
by なんちゃん (2010-01-27 18:46)