介護疲れで妻を殺人未遂・・ [介護]

老々介護が長期になるとこんなことが起こります。昨日、裁判員制度による裁判が、山口県ではじめておこなわれました。ここ最近、介護のことを少しばかり勉強しているので、とっても気になっていました。
新聞の記事を読みながら、本当に他人事ではないと思わされました。また、萩市が取り組んでいる高齢者虐待にも関係してくることです。
私の母は、「私もお父さんを見て10年になるよ。被告の人の気持ちが痛いほどよくわかる。」と・・、涙をながしていました。
私の家では、認知症で、言うことを聞かない父、ましてや男ですから、力のない女性にとって介護は大変です。何度も、殺してやりたい。そして、私も死のうと思ったことだと思います。全身の体重をかけてくる人を、支えるだけで本当に力がなくなり・・。もう、どうにでもなってしまえ!と思うこともあったと思います。いつまで続くのか?と思うこともあります。
でも、生きていてほしい。その気持ちだけで・・。

裁判員の方が、お話されましたが、本当にどこにでもある。そしてありうる話です。たとえ解決しないでもいいから、聞いてくれる誰かが、そばにいれば・・・。気を紛らわせる何かがあれば・・・この被告の方も、思いとどまることができたかもしれません。
結果は、保護観察のある執行猶予の判決でした。人の裁判なのに、自分が裁かれているような気がしました。

裁判員制度になって、住民の考え方や経験が判決に生かされるという意味では、この判例に関しては、よい制度といえるのかもしれません。
介護をしていると、強く何かを感じる裁判でした。

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