歯周病学会衛生士ポスター発表に一言 [学会]

今回、全国の衛生士さんが歯周病学会において、すばらしい症例を発表されました。
それは、歯科医師の症例発表に見劣りすることのないものでした。
しかしながら、歯科医師には、発表後に学会から感謝状がいただけたのに、衛生士さんたちには、何もいただけませんでした。いいですか、歯周病治療のどんな素晴らしい仕事も、そこで下支えをしているのは衛生士なのです。ということは、歯科医師の発表症例に関しても歯科衛生士の仕事があってこそなのです。
日本の歯周治療を支えているのは、衛生士さんなんだから、こんな時こそ、衛生士さんに学会は感謝すべきなのです
歯科衛生士が、あれだけがんばって、また勇気を奮って症例発表したにもかかわらず、学会が歯科医師と差別化することは、納得がいきません。
もちろん学会にも、一言言わせていただきました。事務局は「学会の委員会に提案しておきます。」との返答でしたが・・・どうですかね?
また、ある先生が問い合わせたところ「予算がない」という返答も、伝え聞いてます。
何を言ってるんですかね!
あんなものは、パソコンで印刷すれば、私だって安価にできますよね。
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また、発表も、ポスターはりだして、そこの前で演者は1時間くらいその場で質問を受け答えするだけです。
それに比較して摂食嚥下リハ学会は、発表時間は短いもののそれぞれのポスターに座長が司会をして
それは丁寧に発表を扱っていただけます。演題数は、問題にならないくらい嚥下リハ学会の方が多いにも関わらずですよ。
今回は、受付に時間がかかることで1部のシンポジウムが聞けなかったことなど、いろいろと不満が残りました。
衛生士さんたち、がんばってくださいね!!

第14回病院歯科介護研究会に行く [学会]

秋晴れの好天気の運動会日和の早朝に、岡山へ病院歯科介護研究会に出席してきました。
この研究会は、参加者は300名くらいで学会というほどの規模ではないのですが、内容は
専門学会を十分に超えています。ほんとですよ!
というのは、臨床的で現実に我々が、実際に直面している事実を演題にしているからです。
病院歯科と研究会の名が付いているのですが、我々町医者でも訪問歯科や介護に関わる方
に大いに参考になる演題ばかりだからです。大学院の学位のための演題が並ぶ歯科の専門学会
とは違う、本気の臨床でなおかつ学術的な研究会です。
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今回も、朝から夕方まで、興味ある演題が目白押しでした。
今回のメインテーマは「認知症の緩和ケア」というもので、終末期まで見据えた口腔領域での対応が副題です。
緩和ケアといったら、末期がんだけと思ったら、認知症に関してもあるのですね。
最初は静岡がんセンターの大阪巌先生が「緩和ケアの変遷」と題し登壇され、その歴史とこれからをお話になりました。その中で歯科に期待すること、緩和ケア的な視点を持って診療にあたることなど多くのことを示唆していただきました。スライドの最後に「治すことはときどきにでしかできないが、和らげることはしばしばでき、癒すことはいつでもできる。」という言葉は、強く胸に残りました。
 そしてパネルディスカッションでの東京大学の会田薫子先生の認知症末期の人工的な水分・栄養補給について臨床死生学の立場からのお話は、先生の語り口とともに非常に説得力あるお話をいただきました。氏のお話は、老衰や認知症末期に1分1秒命をのばすことのために人工的に径管栄養をすることの意味について、疑問を呈するというべきものではなく、むしろ施行を中止する社会的なコンセンサスが得られる時期にきているというお話でした。私自身の家族(父)のことが、頭をよぎり、勇気をふるって質問しようと思ったのですが、座長の平原先生が、非常に冷静かつ丁寧に、私の思っていることを質問されて安心しました。会田先生の、お答は時間の関係もあり、まだ納得のいくものではなかったのですが、またゆっくりとお話が聞ける時間があればと思いました。本当に、重要な問題提起されて自分の中では、本当に貴重な時間を過ごせました。
 最後は、ポスターセッションで各地域で活発に活動されている方の、お仕事をみせていただきました。中でも四国の四万十市の市役所の方が、在宅要介護者への口腔ケア事業の展開を行われているご発表は、要介護者にたいして行う居宅サービスのうち口腔関係の利用率が少ないことに着目し、事業展開をはじめたという報告でした。萩市でも、参考になると思い演者の山口ともこ先生と名刺交換をさせていただきました。歯科衛生士さんが、市役所に入って立派な活動されているのには、感心しました!萩市でも、採用を考えてみたらどうですかね?
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全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会シンポジウムに出席 [学会]

東京の日本歯科大学で、全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会のシンポジウムが開かれ出席してきました。
テーマは「食べる」で日本歯科大学の菊谷先生の基調講演にはじまり、多くの著名な先生方の講演を拝聴しました。また、別会場では、東日本大震災の際に、この会の先生方が行かれた診療報告会もありました。
本格的にやっている先生は、すごいですね!感心しました。
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第13回日本在宅医学会に参加して [学会]

 昨年から、参加させていただいている学会で、日本在宅医学会という学会に今年も参加しました。img074.jpg
今年は、演者としてポスター発表をしました。演題名は「在宅における終末期の口腔ケアを行った1例」です。
当日は、東北関東の大震災の影響から、多数の演題キャンセルがありポスター発表もさびしい感じでした。
また、昨年同様にシンポジウムと歯科に関連するポスター発表の時間が重なってしまいました。興味深いシンポジウムも聴けずに残念でした。プログラムへの配慮をお願いしたいものです。
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私の発表の内容を少し説明しましょう。
 末期の胃がんのおばあちゃんが、長年住み慣れた家で暮らしたいとの希望で、在宅で残された日々を過ごされていました。しかし、入れ歯の調子が悪いので訪問診療を依頼されました。入れ歯の調整をして、歯科衛生士による口腔ケアを開始したところ、食欲が増進して徐々に体力の回復が認められました。そして、一時期はデイサービスにいかせようか?というほどまで回復してきました。だが、やはり末期のがんです。やがて、徐々に機能は衰え半年後に亡くなりました。亡くなる5日前までお口から食事が摂れていました。
 経管栄養に頼らず最後までご自分のお口から、食事が摂れたこと、またご家族とゆっくりとお別れができたこと。私は、人間らしいお別れのお手伝いができたことがうれしくて、今回症例報告させていただきました。
学会発表に際しましては、患者さんのご家族のご協力と、主治医の先生からも、カルテや検査データもすべて提供いただき、単なる情緒的なケースプレゼンテーションではなく、医科学的な検討や考察も加えることができました。あらためて、関係者の方々に感謝いたします。しかし、この患者さんの、うまく仕事ができたのは、トータルヘルスプランナーとして、丁寧なケアプランを提供したケアマネージャーさんと、適切な口腔ケアを行った当院の歯科衛生士なくしては、成し得ることがなかったと強く思います。
本当に、貴重な経験をさせていただいて感謝します。ありがとうございました。
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AAP歯周病学会でハワイに行く その3 [学会]

あっという間の、ハワイ滞在でした。
飛行機に乗る前は、ホノルル空港のいつものスタバでコーヒーを飲みます。エアポート佐和ちゃんDSC04411.jpgエアポートあきちゃんDSC04410.jpg
これから、飛行機に乗る前に通関へ・・。いよいよお別れです。
そして、飛行機へ・・。空港を飛び立ち左手にダイヤモンド・ヘッドが見えると
なぜか、ハワイの家族のことを考えて、涙が・・・。ポロリ・・・。誰にも気がつかれないように涙をぬぐいます。
いかん!いかん!
音楽でも聞こうとしたら、葉加瀬太郎の「ひまわり」と「Habanera]が。。。またまた、涙がわけもなく流れてきます。ようやく、落ち着いたころに、食事がきました。
一息ついたら映画でも・・・・。また、これが、いかんでした。新垣結衣ちゃん主演の「ハナミズキ」・・。
またまた、涙が・・。おじさんは、涙腺が弱いのでした。
飛行機P1010725.jpg(必死で涙をがまんする私)
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第13回病院歯科介護研究会に参加して [学会]

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今年で13回目になる病院歯科介護研究会に参加してまいりました。
前日は、大阪に行き友人たちと、楽しい食事と飲みをしました。とっても、おいしい食事と、おいしいお酒でとても楽しかったですよ。いつも、和気坂先生すみません!
存分に飲んだあとに、先生の診療室に行き、症例検討を!誘う和気坂先生も、先生ですが、応じる私もどうかしてます。3症例見せていただきましたが・・・。宿に帰ったら、時計は2時を回ってました。
でも、翌朝は気持ちよい朝で、10時には、岡山に到着。
こんな学会があるのは、知りませんでしたが、みなさんよく勉強されてますね。日赤の金子衛生士さんに紹介されて、来てみました。今回のテーマは認知症における病型別摂食・嚥下障害と口腔ケアというメインテーマで、開催されています。
特別講演の北海道医療大学の山田先生の講演は、すばらしかったです。認知症の4つの原因疾患(アルツハイマー型、レビー小体型、血管性、前頭側頭型)それぞれの病態の違い、そしてそれぞれに対する食事介助の仕方について実に丁寧にお話してくださいました。山口からも何名か参加者がおられて、周南市のT先生は、休み時間も、熱っぽく話をしていただきました。非常に、有意義で勉強になった学会でした。(ポスター会場で、長崎のy先生から、少し嫌みを言われた以外は・・・)

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第53回日本歯周病学会に参加して [学会]

9月19日に四国の高松市で、日本歯周病学会が開催されました。
今回は、私や当院の衛生士さんの演題発表はありませんでしたので私だけ出席しました。
最近、秋の学会は1日だけなので、あわただしくて、あっという間に終わってしまいます。
今回は、学会終了後に、本当に驚くことがありましたので紹介します。
学会の専門医教育講演を聞いて、外にでましたら、昭和大学の准教授である鈴木先生がおられました。
「先生、食事でもしてかえりませんか?」とお誘いしたら、「もう一人、先生を呼びたいが、どうだ?」と
「以前から、お前に紹介したい臨床に熱心なやつなんだ!」ということでした。
そして、3人で高松の町に夕食を食べに、行ったのですが、紹介された先生は、東京都の心身障害者口腔保健センターの関野仁先生でした。3人で夜遅くまで・・(結局、夕食だけなく高松に泊まることになりましたが・・)
歯周治療について、話をしました。先生は、歯周治療の本当にコンサバティブな基本治療を大切にされている最近の若い先生では、珍しいタイプの方でした。久しぶりに、ペリオに熱心な若い先生に会えて感激しました。
夜も深まり、ホテルを探してチェックインするときに、関野先生が「僕も、宇部に仲のいい友達がいるんです。」と言われたので、「宇部だったら、知ってる先生かもしれないな~。誰?」と聞き返すと・・・・
なんと、介護部会でご一緒させていただいている梶井先生なんですって!
「えっ、梶井ちゃんか~!あいつは、いいやつだよなぁ~!介護部会では、いつも理事や委員長に逆らっている俺の意見をよく聞いてくれるんだ!」と・・・・。また、梶井先生の話で、盛り上がりましたよ!梶井先生!
学会終わって、すぐ帰んなくて、よかったなぁ!また、一人よい友人ができました。
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第16回日本摂食嚥下リハビリテーション学会(新潟)に参加して [学会]

9月3日4日に新潟で行われた日本摂食嚥下リハビリテーション学会に参加してまいりました。
今回は、萩市歯科医師会から澤村先生、門田先生と私が参加しました。また萩市歯科医師会としても
「歯科医師会、社協、行政による口腔機能向上への取り組みとその効果」という演題で発表しました。
発表後に東京の練馬区の歯科の先生や、衛生士さんSTさんなどから多くの質問を受けました。
また、歯科雑誌では有名なクインテッセンス出版の編集長の方からも、質問をいただきました。
中でも、「4年間取り組んだ結果、萩市では介護予防の効果があったのかどうか?」という
質問は、一度調べてみる必要があると思います。本当に、良い質問でした。
サロンの方が、要介護になっているか?また、介護予防の効果あるのか?調べてみる必要があります。
萩市、または社協さんへ、調べさせてもらえないですかね?

また、萩市からは、都志見病院のSTやDrが発表されていました。(みなさん嚥下研究会のメンバー)
みなさん、無事に発表を終えることができました。
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日本在宅医学会に出席 [学会]

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この土曜日、日曜日に千葉で開催されました第12回日本在宅医学会に出席しました。私が参加したのは日曜日です。あまりなじみのある学会ではなかったのですが、歯科からも7題の演題がポスターで発表がありましたし、シンポジウムでは医科歯科連携というテーマでシンポジウムが行われるので、非常に興味をもって参加しました。
朝、東京都内のホテルから早めに会場へ向かいました。というのも、当日は東京マラソンがあり、混雑が予想されたので・・。会場に早く到着しましたので、講演を聞かせていただきました。在宅医学会というのは医科が中心で、どうしても医科の先生の講演が中心となります。会長講演を拝聴しました。「格差社会と在宅医療」という演題で講演いただいたのは、北海道大学の前沢政次教授です。あまり興味のない演題でしたが、講演の内容はすばらしいものでした。現代の医療に鋭くメスを入れる内容で、先生の穏やかな口調からは考えられないようなお話が聞けました。
抄録から抜粋しますと「医師問題の源は、他人に認められたいという欲求、強烈な個人的動因、旺盛な野心、並の連中とは違うという選民意識、高評価を期待する不充足感を持ってしまうことにある。医療技術を向上させるために手段を選ばなくなる・・・・。製薬会社は、病を薬で治すという信仰を作り上げることに成功した。・・しかし、一方で、効かない薬や副作用のある薬を大量に供給し、薬害を拡大させていった。病の治療のために薬がつくられる状態から、薬を売るために病が作られる状態に変化した。・・・国は、国民を犠牲にして企業の側に立つ。企業と国が強調する中で、莫大な金が動き、さらに医師が踊らされている。」こんな中で、在宅医療はどうあるべきか?を実に丁寧に講演くださいました。Sense of coherence,武士道より商人道・・・など示唆に富んだ講演でした。
感動しました。
一方、医科歯科連携と題したシンポジウムは京都まちずくり口元気塾の金子みどり氏、長崎の角町正勝氏など在宅歯科診療では有名な方々が登壇されたのです。京都も長崎も素晴らしい連携パスが行われています。しかし、シンポジウム全体の内容的には今一歩という感じでした。座長の原龍馬氏(歯科医師)が、「医科歯科連携は、歯科の片思いかもしれない。こんなに大きな会場なのに、こんなに参加される方が少ないとは・・・」と少し弱気な言葉で締めくくられたことが、今の医科と歯科の関係を象徴しているかもしれません。
医科の先生も医科歯科連携に興味がある方は多くはありませんし、歯科医師も言葉では言うものの実践となると腰が引けていることが、まぁ現実的といえば現実でしょうね。
ポスターセッションでは、阪大、日大、などの大学の症例報告や研究で非常に興味深いものが多かったが、シンポジウムと同時間に行われたため演者のお話を聞くことができませんでした。
大会運営において、少し配慮がほしいですね。
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中国地区歯科医学会に出席 [学会]

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10月25日に広島で開催された中国地区歯科医学会に参加してきました。私は山口県代表で「歯科従事者のいない急性期病院と歯科医師会の連携による摂食・嚥下障害へのアプローチ」という演題で発表させていただきました。
実は、この学会に静岡県の米山先生の講演があることの方が、私にとって、もっと大切だったのです。口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防につながることを、私の知る限り世界で初めて発表された先生です。高齢化率の高い私たち萩市の高齢者の方たちに大切なお話をたくさんしてくださいました。先生のひたむきな診療に、本当に心を打たれました。
私の診療室の衛生士さんも、米山先生の大ファンで先生の症例発表で涙を流して感動しておりました。
先生の講演の後にシンポジウムが行われたのですが・・。なんと、私も壇上に上がることになりました。
シンポジストは過去に3回ほどお引受けしたことがあるのですが・・・。ぶっちょう顔して、皆さんにご迷惑をおかけするのでシンポジストは、できれば御遠慮したかったのですが・・・。なんとか、無難にこなせたと思います。
訪問歯科診療のこと、食事をお口から摂取していただくのは歯科医師にとって大切な仕事であることを訴えることが少しはできたのではないかと思います。
今晩のNHKのクローズアップ現代でも(私がこれまた大ファンの辰巳芳子さんがコメンテーターでした。)食の大切さを放送していましたね。ご覧になった方も少なくはないはずです。管理栄養士さんが、立派にお口から食事ができるように回復した症例や大阪大学の歯学部の試みなど、また一方では御菓子が食事になっている若者の姿など、いろいろ考えさせられました。口から食べることって、本当に大切ですよね。
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