嚥下カンファレンス~頸部聴診法による嚥下障害のスクリーニング~ [診断]

今日は都志見病院での嚥下カンファレンスです。
いつもの、VFとVEの症例検討・・・・。私が先日訪問診療で総義歯を装着した患者さんの現在の状態が見られました。昨年、脳出血を起こして入院された患者さんです。いろいろ紆余曲折はありましたが、食形態もUPしてひとまず胸をなでおろしました。
今回の勉強のテーマは、頸部を聴診器で聴診して嚥下障害をスクリーニングしようとするものでしたが・・・。
正常はわかりましたが・・。細かな病態の診断はわかりませんでした。あくまでもスクリーニングとしてしか
使えませんが・・。歯科診療室ではVF、VEがありませんので、有効かもしれません。
そうそう、嚥下カンファレンスといえば前々回に私がProfessional oral care reduces influenza infection in elderlyという論文を読んで紹介しました。インフル予防を口腔ケアで行った世界で唯一の論文です。
歯科界から、貴重な報告がされているのに、医科も歯科も追試するわけでもなく無視されていることに、少しばかり残念でなりません。

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唾液でわかる赤ちゃんの気持ち/唾液で知りたい歯ぎしりのタイミング [診断]

5月21日の朝刊で読んだのですが、おむつなどを手がける「ユニ・チャーム」という会社が、唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼを利用して幼児のストレスを調べた研究結果をまとめたようです。
おむつのはき心地を、直接赤ちゃんから聞いてみるのは・・?という疑問から、研究がはじまったそうです。人はストレスを感じるとアミラーゼの分泌量が増えるらしいのです。これは、成人では確認されているのですが、赤ちゃんでも当てはまるようです。新聞では症例数はすくないものの興味深い臨床実験を紹介されてました。
その実験は、母親が無表情で赤ちゃんに接するのと、笑顔や声掛けをする場合とでは、無表情の場合は1.5倍のアミラーゼが分泌されていたというものです。
将来、なんらかの検査キットができるのではないでしょうか?なぜ泣きやまないのか?とか原因の一助になれば、お母さんも助かりますね。いずれにせよ、やさしく接してあげることには間違いはないようですが・・。
もし、キットが発売になったら、私は赤ちゃんより、歯周病の患者さんで試してみたいと思ってます。なぜって?歯周病は歯周病菌による感染によることと、ストレスによる歯ぎしりによって歯を揺さぶられて歯周組織が破壊されることも無視することができないからです。唾液のアミラーゼが普段より多く分泌していたら・・。ストレスによる歯ぎしりへの対応が、できるかもしれないと考えているのです。
でも、歯医者に来院すること自体が、ストレスだったら・・・、わからないかもしれませんね。

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