食べなくても生きられる [摂食・嚥下]

菊ヶ浜の夕日.jpg7月25日の夜10時から、こんなタイトルでNHKで放映されました。
日本では「胃ろう」といって食事ができなくなった方への栄養補給として、胃に穴をあけて直接栄養を送る処置が急激に発展しています。現在、、約40万人の方が、この処置を施されているそうです。
この技術を、高齢者に対して行い画期的な延命効果をあげ、日本で「胃ろう」を普及させた国際医療福祉大学の鈴木医師は、今現在、「ただ、生かすことが、本当の患者さんのためになるのだろうか」という疑問を持っているようです。そして、「胃ろう」に対して、様々な意見を持つ医師に直接、会って議論するという形で番組は進行していきました。
「胃ろう」を選択したために、延命効果があったばかりでなく再び、口から食事を採れるようになった方。「胃ろう」にしたために、ただ生きながらえているだけの方。その状態を「自然な死を迎えられない状態」とみるか、「こんな状態でもいいから、生きていてほしいと願う家族」。
鈴木医師は、「平穏死」のすすめという本(この本は、高齢者に関わる方は読んでおかれるとよいでしょう)を書かれた石飛幸三さんのところにも、お話に行かれました。4062160145.jpg
石飛医師は、寿命が来ているときに、「胃ろう」をはじめとする経管栄養には、疑問を投げかけられています。鈴木医師も、同じ考えを述べられていました。
そして、鈴木医師は、自らとともに「胃ろう」を広めていった医師(お名前を忘れました)にも、面会されお話を伺います。その医師は、「胃ろう」による功を、語られました。

どう人間らしく生き、どう人間らしく死ねるのか?
非常に、困難な問題を提起するよい番組でした。

再放送があるといいですね。
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