自宅で大往生 [介護]
1月にNHKの「プロフェショナル」という番組に、出演された中村伸一さんの本が出版されました。
氏は、福井県のおおい町名田庄地区に赴任した医師です。
やはり萩市と同じく高齢化率の高い(30%)地域で診療されているのですが、在宅で看取りをすることをテーマに書かれているのです。
現在のほとんどの日本人は、病院で亡くなっています。そして、それが当たり前のようになっていますが、できることなら自分の住んでいる家で逝きたいと思う人少なくはないはずです。
TVを拝見して非常に感動したので、本屋で中村先生のお名前を見たときに、すぐに手に取り購入しました。
私も、在宅で歯科診療をしていますが、長期間お口のケアをさせていただいている患者さんが、おられます。5月に旅立たれた末期がんの方のお宅に、お邪魔して在宅医療や看取りについて、いろいろと勉強させていただいたので、本に書いてあることは非常によくわかります。
在宅では、たとえ不治の病に侵されても、朝、食事を作る音、味噌汁のにおい、孫の声、といった「当たり前の日常」が、どんなに大切か!が書かれています。そして、在宅医療には、「医療だけではどうしようもない」とも、書かれています。その通りです。行政やケアマネ・・本当に多職種の連携が、必要だと思います。
またまた、非常に勇気をいただける本に出会えましたよ。
在宅に関わる医療の方、そして行政の方(萩市の包括支援センターの方は絶対に!!)、ケアマネさんも読んでみてください。
病院の中は負のエネルギーだらけでなんだか元気な所も悪くなっていくような気がします。病院から帰って来たらグッと疲れますからね。自宅での介護は介護する側にも負担がかかり色々問題はあると思いますけど
やっぱり自分の城が一番ですよね!
by ハワイの佐和子 (2010-07-24 03:47)
家の持つ不思議な力は、介護される人にとってなにより大切なこと。
萩市でも、これから、どんどん推進していくことになるでしょう。
ただ、医療・介護に携わる人ばかりでなく、ご家族、ケアマネ、行政まで多職種がチームを組んでやらなければ、よい看取りはできません。
いわゆる地域力とでもいいますか・・。萩にも、やる気のある、一生懸命な方が少なくありません。とても、心強く思ってますよ。
by なんちゃん (2010-07-30 01:08)